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第42回日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍学術集会の開催にあたり

   
 第42回日本整形外科学会
  骨・軟部腫瘍学術集会
 会 長 別 府 保 男
国立がんセンター中央病院整形外科)
 

 長い歴史のある日本整形外科学会の第42回骨・軟部腫瘍学術集会を横浜市みなとみらいのパシフィコ横浜で開催させて頂きます。この学会は本会より運営を日本整形外科学会が直接関わりをもつようになっております。この節目の学会を主催させて頂きますことは国立がんセンター中央病院整形外科スタッフ一同誠に光栄であり、学会員の皆さまに心より御礼申し上げます。

 本学会のテーマは「患者さんの納得できる、より質の高い医療をめざして」と致しました。わが国の医療は医療費削減や医療訴訟の増加など、医療環境はますます厳しい状況になっております。一方、巷には医療情報が溢れ、簡単に情報収集は可能であり、患者にとっては自分の受けている治療の適否や他施設の治療の現状や成績を知ることは容易になっております。整形外科領域でも同様なことが言えると思われます。このような患者意識の向上に伴い、医療者には現状での最良の治療を安全に、かつ納得のいく治療の提供が求められています。医療訴訟の一因に患者にその医療行為が納得されていないため、訴訟が提起されている場合も多々あります。基本的には患者と医療者との信頼関係が揺らいでいるのが現状と思われます。特にこの骨軟部腫瘍の治療においては、患者と医療者の信頼関係が非常に重要な分野であると思われます。本学会の期間を通して再度医療の質の向上とともに、患者と医療者の信頼関係回復の手段や医療の透明性をはかりながら患者の納得が得られる方法などを一考していただければ幸いです。

 本学会では、口演会場数を従来に比べ少数にすることによって、できるだけコンパクトなプログラムを企画致しました。これは、昨今、骨軟部腫瘍の診断・治療が多岐にわたるようになり、ともすれば散漫になりがちな議論を、できる限り多くの学会参加者が共有することによって、より一層深めることを意図したものです。そのため一般演題はすべてポスター発表とさせていただきました。何卒ご理解の程、宜しくお願い致します。また、一般演題に対する優秀演題賞の選考及び表彰を企画致しました。これは、一般演題の中から、優秀な演題を、抄録の段階で優秀演題候補として事前選考し、学会参加者全員による一次選考の後、最終候補者にはメイン会場で口演発表していただくという企画です。受賞選考は、まとまった研究発表に限らず、症例報告やPreliminaryな基礎実験まで幅広い分野を対象と致しますので、ふるってご参加いただきますように宜しくお願い致します。

 特別講演は三重大学医学部付属病院病院長の内田淳正先生、NHK解説委員の飯野奈津子先生にお願いしております。その他シンポジウムでは骨軟部腫瘍の治療や研究の歴史をふり返り、今後の展望を考えていただいたり、パネルディスカッションではアジア地域の各国の骨軟部腫瘍治療の現状報告や、患者さんに出席していただき治療を受ける側の問題点などの企画を予定しております。本学会へ参加していただいた先生方に、少しでも今後の日常の診療や研究にお役に立てるような、実りある学会にするためスタッフ一同鋭意努力しております。学会員の皆さまのご協力とご支援のほどどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 7月の関東は少し暑いシーズンかも知れませんが、風光明媚な横浜のみなとみらい地区は都心へも30分とアクセスの良い場所です。本学会へ多数の参加を期待しております。

   
   
   
   
   
   
   
   
   

 

 

 

 

 

 

 
 

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